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−とかくこの世は−トップへ (2008/09/22)

とかくこの世は
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第14回 ウナギの悪巧み

第13回 “リプレイ政治”からの脱却

第12回 曲折の白球譜

第11回 ボツになった死亡記事

第10回 ホフハ試験薬

第9回 団塊定年待望論

第8回 自殺予防薬

第7回 鎮魂譜

第6回 薩摩守はいずこ

第5回 「ハイ」と言えない子供たち


第4回 死のスタイル

第3回 日本史教えぬ「美しい日本」

第2回 ある暴走族との出会い

第1回 賀状有情

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 カモン!ルーシー
庫裡から悶々
ははんほほう話




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 檀林風発
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肇道和尚の「如是我聞」

 福田康夫首相突然の投げ出し退陣で、日本の政治は機能停止。舵取りを失った永田町は一転、暗闇の舞台と化した。
 いよいよ、自民党政治の終焉か、民主党の政権奪取なるか。11月といわれる総選挙を前に、バッチ族は浮き足立っている。

 が、過去の政治がらみの資料を漁ってみたら「アリャリャ」。 10年も前のニュースが、登場人物の名前を差し替えるだけで現代版として通用する。改革、改革と歴代首相は雄叫びをあげたが、政界は少しも変わっていない。15年前、宮沢喜一首相が内閣不信任案を可決され、解散に追い込まれた時、タウン誌の連載コラムで次のように書いたものだった。

 ――面白い芝居の幕が開いた。世紀末の大茶番劇「解散。そして……」である。
 舞台では、国会議事堂の書割を前に多数の議員がコブシをつき上げている。「改革断行」、「急務は景気対策」の怒号が飛ぶ。それを制して「まず、選挙制度だ」の叫び声が交錯する。
 
≪舞台は暗転。やがてスポットライトを浴びたナレーターの声≫
 「宮沢内閣の不信任が可決されました」。続いて「衆議院は解散しました」。
 
≪舞台再び暗転≫
 観衆が手にしたプログラムには、第一幕「自民一党支配の終末」、第二幕「連合政権への模索」とある。だが、それぞれの幕が何場から構成されているのか、打ち出しが何時になるのか、皆目見当がつかない。それも当然で、大体、この芝居には最初から筋書きがないのだ。加えて、主役を名乗る役者たちが、“大根”揃い。思い思いのアドリブを飛ばすから、観衆には誰が善玉で、どれが悪玉なのか、さっぱり判断がつかない。
 一つ二つを紹介しよう。
 「いま政治改革をやらなかったら、大衆の信を失う」「どいつもこいつも、きれいごとを並べ、大義名分を叫んでいるが、一皮むけば“同じ穴のムジナ”じゃないか。結局は“我が身ご大切”やってることは、生き残りのためのパフォーマンスじゃないか」……。
 揚げ足の取り放題だ。

 永田町の住人たちは、近々の総選挙を予想してはいたが、東京サミットを直近にしての解散はないと踏んでいた。とりあえず、今月27日の「東京都議選」の結果をみてから“戦略構築”をというのが、各党選対の姿勢だった。
 政治改革の駆け引きは、選挙区向けの表技と「次期生き残り」に賭けた裏技とに使い分けるのが常だ。だが、野党の仕掛けた内閣不信任案は、想定の範囲を逸脱し、与党内の繕いようのない綻びをさらす結果となった。文字通り、政界は一寸先が闇。その闇の中で永田町はパニックに陥った。

 「猿は木から落ちても猿だが、議員は落選したらタダの人」という有名な言葉がある。金権腐敗の山での暮らしが身についた国会ザルにとっては「ただの人」になることが余程恐ろしいようだ。
 目的のためには手段を選ばない。それで生き残れるなら親分の寝首もかく。離党、新党、はては天下取りと、夢を膨らませた今様木下藤吉郎や明智光秀が、血槍の先に首級をぶらさげて、茶番劇の舞台上を右往左往している。
 これまで、衆院解散時には議員たちが、なぜか「万歳」と叫んだものだった。だが、今回はその声がなかった。公認候補の調整もついていないし、同じ票田を争う仲間の動向も分からない。選挙区に戻りはしたものの、中央の動きが気になって、後ろ髪を引かれてしまう。選挙民へ懸命に笑顔を振りまいても、胸中では波が泡立つ。

 選挙権の行使は国民の義務である。だから、人々は投票所に向かう。心にかなう候補者がいれば申し分ないのだが、いなければ「そこそこの人物」を選ぶしかない。そうした人も見当たらなければ「頼まれたアノ人」に流れ、ことと次第によっては買収に応じてもよい。それが、投票のパターンとされてきた。だが、ここまで欺かれたのでは、どれほどの有権者がなおも投票する気になるだろうか。
 仮に、半数にも満たぬ投票率で選出された議員たちが連立内閣を組閣したとしても、それは“暫定”でしかない。

 政界の混乱は当分続くだろう。そのために景気の回復が遅れるかもしれない。だからといって妥協は禁物だ。
 ここまで、はっきりと見せつけられた政治の腐敗に対する国民の怒りはちょっとやそっとでは収まるはずがない。選挙という洗礼を受けても、国民を欺いた罪は消えはしない。
 政治改革は、汚れきった政治屋の口先からは生まれない。けん引者はあなたであり、わたしたちなのだ。
 宮沢丸は「泥船だ」と下船したセンセイたちの新造船も、どんな泥船になるか知れたことではない。じっくりと時間をかけて本物の船をみんなで手造りしよう。



 ――いかがだろう。「十年一日の如し」というが、昨今の政治状況は当時と変わりはしない。むしろ、事態は悪化している。年金、医療、所得格差、さらに汚染米……。腐敗と混迷は拡がるばかりだ。

 今度こそ、政治と政界のパラダイム転換を、と切に祈るばかりだ。







和尚が聞く!‐NYOZEGAMON INTERVIEW‐

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