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−とかくこの世は−トップへ (2007/01/26)

とかくこの世は
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第14回 ウナギの悪巧み

第13回 “リプレイ政治”からの脱却

第12回 曲折の白球譜

第11回 ボツになった死亡記事

第10回 ホフハ試験薬

第9回 団塊定年待望論

第8回 自殺予防薬

第7回 鎮魂譜

第6回 薩摩守はいずこ

第5回 「ハイ」と言えない子供たち


第4回 死のスタイル

第3回 日本史教えぬ「美しい日本」

第2回 ある暴走族との出会い

第1回 賀状有情

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庫裡から悶々
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 檀林風発




肇道和尚の「如是我聞」

 いまの子供たちは、ボキャブラリーが豊富だから昔の子供のように素直には「はい」といわない。


 ▽その女の子は幼稚園の年少さん。何やら口小言を並べるママの顔を瞬きもせずに睨み続けながら、ほっぺたを膨らませていた。お小言が終わったと知るや「わかった」と一言、母親から逃げるように去っていった。
 それは納得した顔ではなかった。判ったのは、母親が怒っていることだけ。私は承服しかねる、と言った表情だった。(知人から聞いた話)


 ▽腕白なその小学1年坊主は担任の先生について「おれのセンコー、教え方はマアマアだけど、おれたちのことをなんにも知っちゃいネー」。
 母親はそれを面白がって聞いているだけだった。(その子の祖母があきれ顔で話していた)


 ▽病院の外来待合室で診療待ちの母子。絵本を広げて母親が読み手。幼稚園児とおぼしきその子は、聞きながら足をバタバタ。その靴先が、前のベンチに座った老人のズボンを汚した。度重なるので、エヘンと咳払いして注意を促すのだが母親は知らんぷり。たまりかねた老人、ついに堪忍袋の緒を切らして「注意しなさい」。
 その様子をとっくに気づいていた周囲の人々の目が一斉に母子に集中した。
 とっさに立ち上がった母親は、無言でわが子の手を引っ張って空いている別席へ移り、何事もなかったかのように再び絵本を読み続けた。(横浜市内の病院で)



 安部新首相の執政方針「教育再生」論を聞きながらフト思い出したのが、この親子の事例だった。親も子も、そして教師も日常のこんな現象をどこまで知っているのだろうか。

 『美しい日本を』と、首相がいえば『美しい日本語を』と文科相がオウム返しするのも結構だが、教育現場の歴史的認識を踏まえた教育の再生を切望する。

 最近、学童の学習能力は各国に比べガタ落ちしているようだが、その原因は何処にあるのか。

 歴史的認識という言葉が独り歩きしているが、すでに還暦を迎えた戦後生まれ以降の国民が一体どのような歴史的教育を受けてきたというのか。美しい国造りというけれど、どんなふうに国とか社会に係わる教育を受けたというのか。

 戦後の歴史、社会に繋がる学校教育では一切ノーだったといってよかろう。

 日本が近代化した明治以降の教育政策の集約であった「教育勅語」は、戦後の1946年、国会で軍国主義に加担した“戦犯”の汚名を背負わされて排除の宣言を受けてしまった。

 父母に孝に、兄弟仲良く、夫婦相和し、学を収め業を習い、博愛衆に及ぼし、己の欲せざる所は人に施さず…

 一体、その何処が悪いというのだ。今もなおそれを惜しむのは日本人だけではない。海外での評価も高かった。

 戦後の学校教育に採用されたプロジェクトメソッド(子供たちの自主的活動を重視するアメリカ導入の指導法)だが、自主の芽と自我の種の選別眼を欠いた当節の教育現場を、どのように軌道修正するつもりなのかが知りたい。






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