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−庫裡から悶々−トップへ                                         (2011/03/24)
第60回  復興に向けてひたすらに祈ろう
 
庫裡から悶々
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第60回 復興に向けてひたすらに祈ろう

第59回 醜き禁じ手の伝統

第58回 さつまいもブームに寄せて

第57回 怪しいタイガーマスク現象

第56回 思い出しても「ぞぉーっ」

第55回 あぁ、日本よ何処へ行く

第54回 黄海上の因縁

第53回 新聞の酒

第52回 追憶のフィンガー・メロディー

第51回 “きょろきょろ人”

第50回 さあ大変!ハが抜けた

第49回 誰ぞ知る

第48回 国鉄由来の事故さばき

第47回 「○にする」

第46回 ゾロ薬品の普及を妨げるのは誰?

第45回 仏像展余話

第44回 “逆出家”老尼の有情無情

第43回 『K・Y』の政教一致

第42回 消えた檀家

第41回 臆病は隠蔽の母

第40回 撒き餌政治

第39回 串刺しルート

第38回 鈴虫だって「リンリ」と鳴く

第37回 複眼で成功した『おくりびと』

第36回 「笑っちゃう」ではすまない

第35回 語り継ぐ義挙

第34回 良い夢見ようよ

第33回 舌禍読禍宰相禍

第32回 冒頭の終わり


第31回 振り込め詐欺の真犯人

第30回 「老人力」のすすめ

第29回 僧徒たるを悔ゆる日

第28回 偶感「昭和二十年八月十五日」

第27回 仰げば恥ずかし わが師の陰

第26回 横綱の品格

第25回 『黄門さま』いずこ

第24回 戒めの16文字

第23回 百年目の「汚物教師」

第22回 怠慢の「12分」

第21回 物言いの一番

第20回 沖縄戦集団自決の真相究明に妥協は許されない

第19回 落ち葉して木々凛々と

第18回 『広辞苑』と私

第17回 子なき家

第16回 “軽老精神”

第15回 5W1Hプラスα

第14回 教育勅語から酌むべきもの

第13回 失われたニッポン人のDNAは再生出来るか

第12回 助けられたり助けたり

第11回 怯懦な共犯者

第10回 「最良のもの」探す日々

第9回 内角の和の中にをり石鼎忌

第8回 世直し先生は街角にいる

第7回 ある天文学者の遺言

第6回 壊れる家々の悲鳴

第5回 嗚呼!硫黄島−兵士たちの慟哭が聞こえる


第4回 よく聴けよ!柳沢大臣

第3回 無機質な社会の中で


第2回 義挙へのもどかしさ

第1回 ついの棲み家は姥捨山

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 カモン!ルーシー
とかくこの世はははんほほう話


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肇道和尚の「如是我聞」

 壊滅的な大惨事に加えて放射能汚染の不安も。東北関東大地震のテレビ報道を凝視しながら迫りくる虚脱感を止めようがなかった。
 終戦の時もそうだった。廃墟の巷と人心の荒廃の中に立ちすくんで、真っ白になった頭を抱えていた。やがて浮かんだのは「そうだ、平和が訪れたんだ」という思いだった。そして立ち直った。

 寒い暑いも彼岸までというが、その彼岸なのに東北の被災地には冷たい雪が降り、小田原では早咲きの春めき桜が満開となった。自然法爾とは言うけれど自然はかくも冷酷に人々に迫ってくるかと思えば、無常であり、無情でもある。
 私たちが、なすすべもなく、惨状をただ茫然と見守っていた時、災害地の被災者は逸早くも立ち上がっていた。「明日からどうするか」と考える余裕など全くなかったと思う。ただひたすらに生き残ったわが命を守るために、迫りくる寒さから身を守るための一念が、それを促したのだろう。そこには我執を超えた結束が生まれていた。裸になった人々ならではの決断とでもいおうか。

 倒壊家屋の中に閉じ込められた80歳の祖母と16歳の少年がいた。冷蔵庫に残されたヨーグルトとペットボトルの水を分け合って励ましあい、10日間の命をつないだ。助け出された時、低体温症になっていた少年は、「まずおばあちゃんを」とその身を案じていた。
 避難場所に収容された中学生たちは、ガソリン不足に悩む大人たちのために「わたしたちに出来ることはボランティアしかない」と瓦礫の町中を駆け回ってスタンド情報を集めた。
 避難所となった小学校の廊下のドアに<いきる 命はすてき>と指先で書かれた泥文字が被災者たちを元気付けた。子供たちが書いたらしい。
 こんな話しが避難先のあちこちで聞かれる。働き盛りの父や母を失った悲しみの涙をこらえて、大好きなおじいちゃんやおばあちゃんを悲観させまいと健気にふるまう幼い子らの姿が痛ましい。

 海外でも驚くほどの巨大災害。外電もその惨状をトップで報じたが、まず目を見張ったのは、惨事に附け込む略奪などの不祥事が無かった日本人の秩序と道徳観だった。
 早速、各国から救援の手が差し伸べられている。友好国アメリカは勿論だが、尖閣をめぐって、ギクシャクしていた中国、竹島問題の韓国からも、北方4島のロシアからも救援隊や物資が送られてきた。
 あの敗戦を乗り越えて、世界第2位の経済大国にまで上り詰めた日本がいま世界の助けを借りてどこまで復興するか。列国の注目するところだろう。
 「頑張れ 日本」。 地球上の人類が祈りと期待を持って再度の復活の日を待っている。

 今回の惨事を「天罰」といった知事がいた。心なくも思慮を欠く言葉と響いたが、おそらくは原発の「安全神話」をでっち上げ、危機管理を忘れて首相自らが海外にトップセールスしていた愚を指摘したものだろう。神秘とされていた自然界のナゾを次々と解明し、宇宙を裸にして来たものとしての反省を忘れてはならない。
 祈ることは反省であり。反省は祈りでもある。
 1万余人の犠牲者の冥福を祈り、1万3千を超える行方不明者のために祈念し、速やかな復興の日の訪れるように祈ろう。







和尚が聞く!‐NYOZEGAMON INTERVIEW‐

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