−テラリスト宣言−ホームへ
ニュース&トピックス城源寺へようこそテラリストとは?城源寺に集え!紅さんの講談教室!リンク(準備中です)
読者投稿住職によるコラムなど檀家さん専用(準備中です)
Home

−庫裡から悶々−トップへ                                         (2010/03/30)
    第50回     さあ大変! ハが抜けた
 
庫裡から悶々
Top
第52回 追憶のフィンガー・メロディー

第51回 “きょろきょろ人”

第50回 さあ大変!ハが抜けた

第49回 誰ぞ知る

第48回 国鉄由来の事故さばき

第47回 「○にする」

第46回 ゾロ薬品の普及を妨げるのは誰?

第45回 仏像展余話

第44回 “逆出家”老尼の有情無情

第43回 『K・Y』の政教一致

第42回 消えた檀家

第41回 臆病は隠蔽の母

第40回 撒き餌政治

第39回 串刺しルート

第38回 鈴虫だって「リンリ」と鳴く

第37回 複眼で成功した『おくりびと』

第36回 「笑っちゃう」ではすまない

第35回 語り継ぐ義挙

第34回 良い夢見ようよ

第33回 舌禍読禍宰相禍

第32回 冒頭の終わり


第31回 振り込め詐欺の真犯人

第30回 「老人力」のすすめ

第29回 僧徒たるを悔ゆる日

第28回 偶感「昭和二十年八月十五日」

第27回 仰げば恥ずかし わが師の陰

第26回 横綱の品格

第25回 『黄門さま』いずこ

第24回 戒めの16文字

第23回 百年目の「汚物教師」

第22回 怠慢の「12分」

第21回 物言いの一番

第20回 沖縄戦集団自決の真相究明に妥協は許されない

第19回 落ち葉して木々凛々と

第18回 『広辞苑』と私

第17回 子なき家

第16回 “軽老精神”

第15回 5W1Hプラスα

第14回 教育勅語から酌むべきもの

第13回 失われたニッポン人のDNAは再生出来るか

第12回 助けられたり助けたり

第11回 怯懦な共犯者

第10回 「最良のもの」探す日々

第9回 内角の和の中にをり石鼎忌

第8回 世直し先生は街角にいる

第7回 ある天文学者の遺言

第6回 壊れる家々の悲鳴

第5回 嗚呼!硫黄島−兵士たちの慟哭が聞こえる


第4回 よく聴けよ!柳沢大臣

第3回 無機質な社会の中で


第2回 義挙へのもどかしさ

第1回 ついの棲み家は姥捨山

バックナンバー一覧


 カモン!ルーシー
とかくこの世はははんほほう話


感想等はこちらからお送りください
   メールフォーム

 檀林風発 
↑読者投稿欄


肇道和尚の「如是我聞」

   たった1字の書き違い、読み違いで天下がひっくり返るからご用心、ご用心。

 「不倶戴天」「倶不戴天」。冒頭の二字がひっくり返っただけだが、前者を「共ニハ天を戴かず」と読み、後者は「共ニ天を戴かず」である。混用されているのは残念だが、本来、「ハ」があるか、ないかでまったく意味が違ってしまう。
 使用例を挙げてみよう。「両虎合い闘はば共には天を戴かず」「両虎合い闘はば共に天を戴かず」。活字をなぞっただけではピンとこないが、声を出して読み比べてるとよくわかる。
 猛獣といわれる二匹の虎が生死を賭けて格闘したとき「ハ」抜けだと、両方が死んでしまう(天を戴くとは、生きていること)が、ハがあると、いずれかが勝って生き残り、負けた方は殺されてしまうのだ。


 政界の歩みを見てみよう。終戦直後の群小政党乱立を経て、安保、護憲を対立軸としながら保守(吉田茂系の自由党、鳩山一郎系の日本民主党)と革新(右派と左派の社会党)の二分化が鮮明化した。米軍への基地提供や再軍備の反対運動のなかで、選挙ごとに議席を伸ばしていた両派社会党は合併し、憲法改正を阻止するために必要な三分に一を占めたから国会は激しい保革戦争を繰り返した。

 当時の保守政権は必ずしも安定とは言い切れなかった。同じ保守でも自民党、進歩党、国民共同党は同床異夢だったが、やがて親米で官僚派の吉田自由党系と戦前からの党人派鳩山の流れを汲む民主党系の2つにまとまったものの両者の間には深い溝があった。
 自由党初代党首を約束されていた鳩山が戦犯容疑で追放され、吉田に代わったいきさつをめぐって互いに保守本流を争っていたからだ。

 こんな国政の状態に危機意識を抱いた財界の強い要望があって保守合同が実現し、自由民主党が生まれたのは1956年4月だった。保革2大政党時代のいわゆる55年体制の始まりだ。
 以来、半世紀にわたり財界とのパイプを共有する自民党政権には「政治とカネ」の話題が尽きなかった。ロッキード、リクルート、佐川急便、日歯連etc。政治家の倫理観が問われた事件の数々は、国会内の数の論理で都合よく闇に葬られていた。

 当然のことながら、老朽劣化して自浄能力を欠いた自民党は脱党、離合、連立を繰り返し、55年体制は綻びをみせはじめ、その間に生まれた新生民主党に政権を奪取されたのはご承知の通り。民主、自民両党のルーツを辿れば同根異名の異母兄弟だ。互いに勝手知り合った仲だから、憎しみ合えば他人より始末が悪い。

 与党落ちした自民党は、今国会の主目的の新年度予算案審議を放り出して、鳩山首相の多年の母親からの政治資金贈与を煽り立てて「脱税王」と呼ばわり、小沢幹事長のカネづるを炙り出して「犯罪人」と騒ぎ立てる。だが、国民から見れば、清浄議員なんて果たして何人いるだろう。
 政界汚職の度に「再発防止」を繰り返し、国民の血税を洗いなおして「政党助成金」をデッチ挙げる老獪さ。つい先日他界した田中角栄サンの女秘書から選挙資金を貰った時の紐つき議員サンたちの笑顔を連想してしまうのだ。

 ともあれ、今国会の審議ぶりは国民不在、私闘そのもの。しかも、その闘いは老いて牙の抜けた虎が、まだ歯の生え揃わない虎の子をいじめているようなもの。両虎共に相闘うなんていう勇壮なものではない。

 小泉自民党の劇場型政治に洗脳されたためか、「自己主張」や「機密暴露」型の政治家や評論家の存在が気にかかる。「言論の自由」を口にしながら、実は「守秘義務」を忘れ、時には国益を損ねていることに気付いていない。その行為を賛美するマスコミの風潮は、たとえ言われた側に非があったとせよ、同罪であろう。軽率なマスコミ利用、またそれに同調するマスコミの安易さを戒めたい。

 こんなとき、仲裁役を務めた財界は、長引く不況に元気ヲ失い、政界第3極を目指しての脱党派もお里や野望が丸見え、安保や米軍基地など目先の課題解決には力不足だ。

 現状が続けば「倶不戴天」の共倒れは必至。それは、いま心ある国民は一番心配している「日本沈没」の前兆であるかもしれない。もし「不倶戴天」を選んで再び保守再編成なら党名をひっくり返して『民主自由党』、略して『民自党』と名乗ればいい。
 果たしてそれで世の中が変わるのか。日本を再建するためには、聖徳太子の「和」の心、政治家の一人ひとりが「慈悲」の政治を心掛けることから始めるしかあるまい。







和尚が聞く!‐NYOZEGAMON INTERVIEW‐

Copyright © 2007 JOUGENJI All Rights Reserved.
−テラリスト宣言−小田原 城源寺のホームページです。