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−庫裡から悶々−トップへ 第46回                                        (2009/11/14)
   ゾロ薬品の普及を妨げるのは誰?
 
庫裡から悶々
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第52回 追憶のフィンガー・メロディー

第51回 “きょろきょろ人”

第50回 さあ大変!ハが抜けた

第49回 誰ぞ知る

第48回 国鉄由来の事故さばき

第47回 「○にする」

第46回 ゾロ薬品の普及を妨げるのは誰?

第45回 仏像展余話

第44回 “逆出家”老尼の有情無情

第43回 『K・Y』の政教一致

第42回 消えた檀家

第41回 臆病は隠蔽の母

第40回 撒き餌政治

第39回 串刺しルート

第38回 鈴虫だって「リンリ」と鳴く

第37回 複眼で成功した『おくりびと』

第36回 「笑っちゃう」ではすまない

第35回 語り継ぐ義挙

第34回 良い夢見ようよ

第33回 舌禍読禍宰相禍

第32回 冒頭の終わり


第31回 振り込め詐欺の真犯人

第30回 「老人力」のすすめ

第29回 僧徒たるを悔ゆる日

第28回 偶感「昭和二十年八月十五日」

第27回 仰げば恥ずかし わが師の陰

第26回 横綱の品格

第25回 『黄門さま』いずこ

第24回 戒めの16文字

第23回 百年目の「汚物教師」

第22回 怠慢の「12分」

第21回 物言いの一番

第20回 沖縄戦集団自決の真相究明に妥協は許されない

第19回 落ち葉して木々凛々と

第18回 『広辞苑』と私

第17回 子なき家

第16回 “軽老精神”

第15回 5W1Hプラスα

第14回 教育勅語から酌むべきもの

第13回 失われたニッポン人のDNAは再生出来るか

第12回 助けられたり助けたり

第11回 怯懦な共犯者

第10回 「最良のもの」探す日々

第9回 内角の和の中にをり石鼎忌

第8回 世直し先生は街角にいる

第7回 ある天文学者の遺言

第6回 壊れる家々の悲鳴

第5回 嗚呼!硫黄島−兵士たちの慟哭が聞こえる


第4回 よく聴けよ!柳沢大臣

第3回 無機質な社会の中で


第2回 義挙へのもどかしさ

第1回 ついの棲み家は姥捨山

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とかくこの世はははんほほう話


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肇道和尚の「如是我聞」

 仁術を忘れた医師らによる乱診乱療は、必要以上に医療費を増大させ、健康保険制度の存続をも脅やかしている。通院するたびに一抱えも薬を持ち帰るお年寄りを目の当たりにしているだけに、不要不急の投薬に伴う薬価が医療費をことさら膨らませていると思われてならない。何とか薬価を縮減させて、健保の健全化を図るべきではないか。
 昔から薬には高価なものというイメージがある。朝鮮人参が重用された江戸期も然り、結核の特効薬が出回った戦後も然り、薬代が払えないばかりに命を落としたケースは枚挙にいとまがない。最近も保険適用外の薬を使えば脳梗塞や心臓病のほとんどが救命できるという。人の命までが金次第とは情けない限りだ。

 それも適正価格の薬ならばまだしも、昔から「薬九層倍」と揶揄されてきたように、薬には正価があるのかないのか定かでない。どこか釈然としないのはそのせいで、製薬メーカーが吹っかける法外な値段を縮減すれば、健保問題は解決するのではないか、とさえ思える。
 もちろん命にかかわる薬品の開発には莫大な研究費と長い歳月を要するのだから、開発費が新薬の薬価に含まれるのは当然である。だが、奇妙なのは「ゾロ薬品」が続々と誕生しても、なおも新薬を売り出したメーカーは値を下げないし、その高価な製品が売れ続くことだ。
 「ゾロ薬品」とはジェネリック医薬品(後発医薬品)を指す業界用語。新薬を開発したメーカーは特許権を獲得して一定期間、市場を独占する。人気商品ならば他のメーカーも真似をしたいところだが、特許によって類似品の製造ができないから指を咥えてみているしかない。それだけに、特許の期限が切れれば、中小メーカーは待ってましたとばかりに模造品を作って売り出す。ゾロゾロと市場に出てくる、というのが「ゾロ」と渾名された由来だ。開発費が掛からない分、値段は安い。先行商品の半値も珍しくない。

 新年度予算の概算要求に当たり、無駄の洗い出しを行っている鳩山内閣の行政刷新会議は、安いジェネリックに着目、その普及を推進して、医療費の抑制につなげる方針を打ち出した。もっともな施策だと思うが、一筋縄でいくかどうかは疑問だ。
 後発=安物の意識が働くせいか、「ゾロ薬品」の評判が芳しくないからだ。最近はテレビのコマーシャルにも登場するし、病院や薬局の中にも「ジェネリックをご希望の方はお申し出ください」の張り紙を目にするのだが、存外に希望者は少ない。先ごろ熊本県で行った県民意識調査では「名前を聞いたことはあるが、内容は知らない」が40%、使用経験者は15%にとどまった。神奈川県でも昨年から普及委員会を立ち上げてはいるが、成果はいまひとつのようだ。
 新聞社の科学部にいる後輩記者の話では、ジェネリックは先行商品の公開された成分表をもとに作られるので、薬効に変わりがあるはずはない。せいぜい糖衣錠なら糖分の違いがあるぐらいだという。それでも人気が出ないのは、単に後発感のなせる業だと言えようか。

 気に懸かるのは、特許期間が終わっても先行メーカーの開発薬価が維持されている事実だ。中身は同じだというのに、高価な開発特権が据え置かれたのでは、安いジェネリックの薬効に疑問を抱く人もいよう。これまでも薬には同じ名前でも医師用、健康組合用、薬局用の3種があり、微妙に薬効や値段に相違があったのだから、ジェネリックの薬効を疑う方が自然かもしれない。高くても買う人がいる以上、メーカーが高値を維持するのが当たり前かもしれないが、達意の説明があれば、わざわざ高い品を買う人はいるまい。そうなれば開発薬価も値下げされて「ゾロ薬品」が普及する。ひいては医療費も圧縮できるに違いない。これが当たり前のことなのに、なかなか当たり前にならないのは、消費者が無知のせいだけでなく、何らかのからくりがある、ということだ。ジェネリック薬品の普及を妨げているのは誰か、究明が急務だ。







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