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−庫裡から悶々−トップへ                                         (2009/07/12)
    第43回   『K・Y』の政教一致
 
庫裡から悶々
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第52回 追憶のフィンガー・メロディー

第51回 “きょろきょろ人”

第50回 さあ大変!ハが抜けた

第49回 誰ぞ知る

第48回 国鉄由来の事故さばき

第47回 「○にする」

第46回 ゾロ薬品の普及を妨げるのは誰?

第45回 仏像展余話

第44回 “逆出家”老尼の有情無情

第43回 『K・Y』の政教一致

第42回 消えた檀家

第41回 臆病は隠蔽の母

第40回 撒き餌政治

第39回 串刺しルート

第38回 鈴虫だって「リンリ」と鳴く

第37回 複眼で成功した『おくりびと』

第36回 「笑っちゃう」ではすまない

第35回 語り継ぐ義挙

第34回 良い夢見ようよ

第33回 舌禍読禍宰相禍

第32回 冒頭の終わり


第31回 振り込め詐欺の真犯人

第30回 「老人力」のすすめ

第29回 僧徒たるを悔ゆる日

第28回 偶感「昭和二十年八月十五日」

第27回 仰げば恥ずかし わが師の陰

第26回 横綱の品格

第25回 『黄門さま』いずこ

第24回 戒めの16文字

第23回 百年目の「汚物教師」

第22回 怠慢の「12分」

第21回 物言いの一番

第20回 沖縄戦集団自決の真相究明に妥協は許されない

第19回 落ち葉して木々凛々と

第18回 『広辞苑』と私

第17回 子なき家

第16回 “軽老精神”

第15回 5W1Hプラスα

第14回 教育勅語から酌むべきもの

第13回 失われたニッポン人のDNAは再生出来るか

第12回 助けられたり助けたり

第11回 怯懦な共犯者

第10回 「最良のもの」探す日々

第9回 内角の和の中にをり石鼎忌

第8回 世直し先生は街角にいる

第7回 ある天文学者の遺言

第6回 壊れる家々の悲鳴

第5回 嗚呼!硫黄島−兵士たちの慟哭が聞こえる


第4回 よく聴けよ!柳沢大臣

第3回 無機質な社会の中で


第2回 義挙へのもどかしさ

第1回 ついの棲み家は姥捨山

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とかくこの世はははんほほう話


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 檀林風発 
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肇道和尚の「如是我聞」

 小田原のスーパーで、いま評判の宮崎県産マンゴーを破格の1個千円で売り出した。ところが、売れ残った。「お安いのね。これ本当に宮崎産?」と、客が手を出さなかったからだという。
 宣伝上手の東国原英夫・同県知事が、“宮崎マンゴーは高級品”というイメージを全国の主婦たちに植え付けすぎたためのハレーションらしい。


 その東国原知事に、総選挙を控えて人気凋落著しい自民党が衆議院選挙への出馬を打診したところ、全国知事会の要望をそっくり自民党の政権公約とすること、同時に自分を党総裁候補にすること――という要求を突きつけられた。
 言い出しっぺの自民党内からはあまりのハードルの高さにびっくりする声が噴出したが、総選挙での失地を少しでも減らさぬためになりふり構っていられない、というお家事情もある。
 世論も微妙で、「さすがはお笑い出身」と感心したり、「やっぱりお笑い出身か」とため息をついたり、と評価が割れた。地元宮崎では「まだ1期目の任期も務めきっていないのに」といった冷ややかな反応があり、師匠のビートたけしさんからも逆風を指摘されて、強気の東国原知事にもたじろいだ様子だった。しかし、国政への転身には未練断ち切りがたいものがあるようだから、茶番劇風のかけひきはまだまだ続きそうだ。


 何事でも、ホンマのお値打ち品かどうか。見た目での品定めは難しい。多分にその時の気分にも左右されるが、それが結局は時代の裁定となるのがおそろしくもある。


 諺に「顔色を見ずして多言を為すべからず」という。最近の若者言葉で言うところの『K・Y(空気が読めない)』である。周りの空気が必ずしも正義と限らないが、そうかと言って周りを無視すれば、正義の実現が遠のくことも間違いない。それが民主主義というものでもある。昨今の政府・与党は『K・Y』の最たるもので、ぐずぐずと衆議院を解散できずにいる。


 そのぶざまさを他人事だと笑っていられないのが、お寺の『K・Y』だ。
 生・老・病・死に伴う苦しみ=「四苦」からの脱却は釈迦仏教の原点であり、その苦しみを癒やすことを慈悲という。
 つまり、仏教の教えは政治の理想と重なり合う。とすれば、少子高齢化、年金も、自殺、殺人、いじめや差別も、さらには戦争と平和、先進医療と生命倫理といった政治が抱える諸問題は、仏教の課題でもある。それなのに、仏教界からは発言がない。聞こえてくるのは、檀家の寺離れや葬式仏教さえ軽んじられ始めた実情を嘆く声ばかりだ。


 「近世の仏教は保守的な傾向が強く、教団は進歩的な人々に疎んぜられているが、学としての生命を温存している」。仏教辞典を広げたら、悲観的とも同情的とも読み取れる記述が目に付いた。情けない現状は、なぜ、生まれたのか。臨済宗妙心寺派神宮寺の高橋卓志住職が、宗教専門紙『中外日報』(7月7日付)で次のようにズバリ回答してくれている。
 「自民党代議士の35%がバリバリの血統書付き世襲。世襲は多くの場合、視野狭窄、権力・財力の独占、時代感覚の欠如を生む。同時に仕事の劣化や意識の低下を招く。そんな政治家の世襲率を大幅に上回るのが寺の住職だ」


 政治と仏教。その理念、理想の一致はなかなか実現しそうにないが、妙なところでは政教分離の原則が破られ、“違憲状態”となっているのだから皮肉である。







和尚が聞く!‐NYOZEGAMON INTERVIEW‐

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