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−庫裡から悶々−トップへ                                         (2009/04/26)
    第40回      撒き餌政治
 
庫裡から悶々
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第52回 追憶のフィンガー・メロディー

第51回 “きょろきょろ人”

第50回 さあ大変!ハが抜けた

第49回 誰ぞ知る

第48回 国鉄由来の事故さばき

第47回 「○にする」

第46回 ゾロ薬品の普及を妨げるのは誰?

第45回 仏像展余話

第44回 “逆出家”老尼の有情無情

第43回 『K・Y』の政教一致

第42回 消えた檀家

第41回 臆病は隠蔽の母

第40回 撒き餌政治

第39回 串刺しルート

第38回 鈴虫だって「リンリ」と鳴く

第37回 複眼で成功した『おくりびと』

第36回 「笑っちゃう」ではすまない

第35回 語り継ぐ義挙

第34回 良い夢見ようよ

第33回 舌禍読禍宰相禍

第32回 冒頭の終わり


第31回 振り込め詐欺の真犯人

第30回 「老人力」のすすめ

第29回 僧徒たるを悔ゆる日

第28回 偶感「昭和二十年八月十五日」

第27回 仰げば恥ずかし わが師の陰

第26回 横綱の品格

第25回 『黄門さま』いずこ

第24回 戒めの16文字

第23回 百年目の「汚物教師」

第22回 怠慢の「12分」

第21回 物言いの一番

第20回 沖縄戦集団自決の真相究明に妥協は許されない

第19回 落ち葉して木々凛々と

第18回 『広辞苑』と私

第17回 子なき家

第16回 “軽老精神”

第15回 5W1Hプラスα

第14回 教育勅語から酌むべきもの

第13回 失われたニッポン人のDNAは再生出来るか

第12回 助けられたり助けたり

第11回 怯懦な共犯者

第10回 「最良のもの」探す日々

第9回 内角の和の中にをり石鼎忌

第8回 世直し先生は街角にいる

第7回 ある天文学者の遺言

第6回 壊れる家々の悲鳴

第5回 嗚呼!硫黄島−兵士たちの慟哭が聞こえる


第4回 よく聴けよ!柳沢大臣

第3回 無機質な社会の中で


第2回 義挙へのもどかしさ

第1回 ついの棲み家は姥捨山

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とかくこの世はははんほほう話


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肇道和尚の「如是我聞」

 詐欺師を許しがたいのは、平然と人を騙す卑劣さのせいだけではない。自らの罪を恥じるどころか、騙される相手が悪いと考えているところにある。巨額詐欺の首謀者になるともっと悪質で、“撒き餌”を使って被害者から感謝されようとまで考える。

 約3万7千人から約1285億円を集め、警視庁に今年2月、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕されたL&G会長の波和二(かずつぎ)被告も、そうだった。L&Gに出資すると、「円天」と呼ぶ電子マネーを毎年出資金と同額ずつ支給され、自由に買い物ができる。会員たちは「使っても使っても減らないお金だ」と喜び、波会長のおかげだ、と感謝したという。

 だが、とんでもない。「円天」は被害者から集めた金で運用されていた。つまり、自分が出資した金のごく一部を返還されたにすぎないのに、被害者らはボーナスと信じて大金を騙し取られたのである。少し考えれば、ボーナスがもらえるはずがないことは自明だ。蛸が自分の足を食べるようなものなのに、それを有り難がったとは被害者も情けない。波被告らが舌を出していたかと思うと、第三者としても腹が立つ。

 最近の政府のやり口を見ていると、どこか詐欺師の手口と重なるように思えてならない。

 麻生太郎首相は、西松建設の政治献金を巡る敵失や定額給付金などで人気が下げ止まったのに気をよくしたのか、解散を視野にやたらと予算のバラ撒きを始めた。本年度当初予算が成立して間もないというのに、世界的不況からの脱出、「安心と成長のための危機対策」というお題目で、15兆円超の追加経済策をぶち上げた。住宅購入の非課税枠の拡大に始まって、エコカーへの買い替えには25万円の補助金を出す。省エネ家電を購入すると5〜13%の還元ポイントを国がくれるなんて、家電量販店の安売り合戦も顔負けだ。

 先の定額給付金、高速道路の一律1000円料金やETCの補助金といい、まさに『政府公認のバーゲンセール』だ。「安いよ、安いよ、お買い得品はこちら」と“自公商店”の掛け声は勇ましいが、永田町商店街は「閉店セール」を控えているだけに、総選挙目当ての客寄せ作戦に消費者の反応は冷ややかだ。

 “自公商店”の自前の出血サービスならば文句はないが、麻生首相が唱えるうまい話を賄う財源は、すべて国債、つまりは国民の借金なのだから看過できない。仕組みは、L&Gの「円天」にそっくりではないか。しかも、国債の発行額は税収を上回るというのだから、穏やかではいられない。

 一昔前、ミッチーこと自民党の故渡辺美智雄氏が「野党支持者は毛バリに引っ掛かる」と放言して物議をかもしたことを思い出す。最近の与党は、毛ばりでは有権者は釣り上げられないと認識を改め、撒き餌を使い出したのかもしれないが、費用を未来の有権者にまで負担させるというのでは性質が悪すぎる。
 もっとも良識ある有権者が、簡単に撒き餌に引っかかるとは考えにくい。実際の釣りでは撒き餌を食い逃げする魚も少なくない。そもそも今回の撒き餌が内需拡大につながるのか、はなはだ疑問だ。「世間の金回りをよくするために、どんどん買おう」「よい環境作りになるから省エネ家電を大いに買おう」「省エネ家電はポイント付きで得だから買い替えよう」と並べ立てられても、巷には失業者があふれ、会社では時短と首切り話……。撒き餌に食いつきたくても食いつけないのではあるまいか。

 政策という仏を作るのなら、財政規律という魂を入れなければいけません。魂が入らなければ、ただの木偶。木偶に大枚の税金を投入するなんて、詐欺師にも劣る所業です。







和尚が聞く!‐NYOZEGAMON INTERVIEW‐

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