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−庫裡から悶々−トップへ (2008/02/28)
     第22回   怠慢の「12分」
庫裡から悶々
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第35回 語り継ぐ義挙

第34回 良い夢見ようよ

第33回 舌禍読禍宰相禍

第32回 冒頭の終わり

第31回 振り込め詐欺の真犯人

第30回 「老人力」のすすめ

第29回 僧徒たるを悔ゆる日

第28回 偶感「昭和二十年八月十五日」

第27回 仰げば恥ずかし わが師の陰

第26回 横綱の品格

第25回 『黄門さま』いずこ

第24回 戒めの16文字

第23回 百年目の「汚物教師」

第22回 怠慢の「12分」

第21回 物言いの一番

第20回 沖縄戦集団自決の真相究明に妥協は許されない

第19回 落ち葉して木々凛々と

第18回 『広辞苑』と私

第17回 子なき家

第16回 “軽老精神”

第15回 5W1Hプラスα

第14回 教育勅語から酌むべきもの

第13回 失われたニッポン人のDNAは再生出来るか

第12回 助けられたり助けたり

第11回 怯懦な共犯者

第10回 「最良のもの」探す日々

第9回 内角の和の中にをり石鼎忌

第8回 世直し先生は街角にいる

第7回 ある天文学者の遺言

第6回 壊れる家々の悲鳴

第5回 嗚呼!硫黄島−兵士たちの慟哭が聞こえる


第4回 よく聴けよ!柳沢大臣

第3回 無機質な社会の中で


第2回 義挙へのもどかしさ

第1回 ついの棲み家は姥捨山

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とかくこの世はははんほほう話


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 檀林風発 
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肇道和尚の「如是我聞」

 『官』という字を分析すると、ウ冠の中に人の口が二つ重なっている。一つ屋根の下に大勢の人が集まったさまを表現した会意文字で、館と同系のことばである。二千年も前の中国・東周の時代に作られた文字だ。
 中国の諺に「官には二つの口がある」という。官人=役人は二枚舌で信用できないとの国民感情を、同じ文字の日中両国民が共有しているのは何とも妙である。

 ところで、千葉・野島崎沖で起きた海上自衛隊のイージス艦「あたご」とマグロはえ縄漁船「清徳丸」の衝突事故の状況が1週間以上経ったいまも把握されていない。
 現場海域では、清徳丸の僚船がレーダー捕捉した船影の位置図や出漁漁民の証言が次々と明らかにされている一方で、海自側の言い分がころころと「訂正」されたり「調査中」だったりと、苦しい弁明が繰り返されているのだから、漁民の海自不審は高まるばかりだ。
 こうした中で、はっきりしたのは、衝突の12分前、イージス艦「あたご」が漁船団を視認しており、充分回避の余裕があった。にもかかわらず、当直士官は勤務交替作業を先行したから、警笛吹鳴はもちろん自動操舵を手動に切り替えるといった事故防止措置を怠っていた。こんな重大事事故の報告を所管大臣が受け取ったのが半日も経ってからだったのも驚きだ。

 軍艦と漁船。所詮勝負にならない取り組みだから、避けて通るのは漁船側だという(海上衝突予防法無視)した奢りと、緊張感の欠如があったのは明々。まさに今回の海自の態度は、官名を笠に着て二枚舌を弄んだのである。

 海自では昨年末にも、護衛艦「しらね」の戦闘指揮所から出火、レーダーや通信機器など艦艇の頭脳が集中したCIC(戦闘指揮所)を全焼、修理費だけでも200〜300億円かかるというのだが、その原因は隊員が無許可持ち込みの中国製の飲料保冷温庫の過熱だった、と聞けば底無しにたるんだ自衛隊の顔が浮かんでくる。
 防衛省に格上げになって以来、守屋次官の収賄やイージス艦の構造図面持ち出しなど軍規の乱れが続出している現実を注視したい。

 役人の二枚舌は防衛省だけの話ではない。下は市町村に至るまで役所と呼ばれるほとんどの行政執行や運営上で日常化しているという。知人の弁護士が漏らした一言を思い出す。
 「行政訴訟はよほどの事がない限り役所の負けない仕組みになっている」
 「役人の責任感は××(全職員数)分の1に過ぎない」
イージス艦「あたご」のニュースを聞きながらなるほどと納得した。

 とは言っても、他人を動かすことは容易でない。太平洋戦争末期、最後の軍神と崇められた山本五十六元帥が残した言葉を改めて噛みしめてみたい。
 「やって見せて、言って聞かせて、やらせて見て、ほめてやらねば、人は動かず」
 「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
 昔の人は、こんな上下関係のパイプを上意下達、下意上達と呼んだ。それが手作りの人材育成の極意だということを、山本さんは言い残しておきたかったのだろう。









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