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−庫裡から悶々−トップへ (2007/04/05)
    第8回 世直し先生は街角にいる
庫裡から悶々
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第35回 語り継ぐ義挙

第34回 良い夢見ようよ

第33回 舌禍読禍宰相禍

第32回 冒頭の終わり

第31回 振り込め詐欺の真犯人

第30回 「老人力」のすすめ

第29回 僧徒たるを悔ゆる日

第28回 偶感「昭和二十年八月十五日」

第27回 仰げば恥ずかし わが師の陰

第26回 横綱の品格

第25回 『黄門さま』いずこ

第24回 戒めの16文字

第23回 百年目の「汚物教師」

第22回 怠慢の「12分」

第21回 物言いの一番

第20回 沖縄戦集団自決の真相究明に妥協は許されない

第19回 落ち葉して木々凛々と

第18回 『広辞苑』と私

第17回 子なき家

第16回 “軽老精神”

第15回 5W1Hプラスα

第14回 教育勅語から酌むべきもの

第13回 失われたニッポン人のDNAは再生出来るか

第12回 助けられたり助けたり

第11回 怯懦な共犯者

第10回 「最良のもの」探す日々

第9回 内角の和の中にをり石鼎忌

第8回 世直し先生は街角にいる

第7回 ある天文学者の遺言

第6回 壊れる家々の悲鳴

第5回 嗚呼!硫黄島−兵士たちの慟哭が聞こえる


第4回 よく聴けよ!柳沢大臣

第3回 無機質な社会の中で


第2回 義挙へのもどかしさ

第1回 ついの棲み家は姥捨山

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 カモン!ルーシー
とかくこの世は
ははんほほう話


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 檀林風発


肇道和尚の「如是我聞」

 スーパー『やおはん』のお客様通路に、二台の大型バイクを停めてしゃべっていた若者に、買い物帰りのおばちゃんがいった。
 「これ邪魔じゃない。なんとかしなさいよ」
 「おめーが、回り道すりゃーいいじゃねーか」
 「そうなンか。おめーが回り道すりゃーいいのか」
 通りかかって、このやりとりを耳にした職人風のおっちゃんが怒鳴った。
 「何だ、てめーのいいぐさ、どんな教育受けてきたんだ」

 雲行きが怪しくなったと思ったのか、一人はさっと、車に乗って消えた。残された若者、背筋を伸ばして「おばちゃん、ごめんね」。 意外な顛末だったが、どこかすがすがしい一瞬だった。と、おばちゃんは語っていた。

 今時の若者は狂犬みたいなものと、避けて通っていたのでは世直しはできない。思い出されるのは、かっての連合艦隊司令長官・山本五十六元帥の言葉だ。
 「やって見せて、言って聞かせて、やらせて見て、ほめてやらねば、人は動かず」

 この言葉、実は江戸期に米沢藩を財政危機から救った上杉鷹山の 「してみせて 言って聞かせて させてみる」が原典のようだが、元帥の言葉には次のような続きがある。
 「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」 時には 「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」とも。

 おっちゃんは、若者に向かって「どんな教育を受けて来たんだ」といった。
 それは“鍵っ子”という言葉に代弁される家庭構成のもとで育った親たちの世代を抜きにしては語れない。
 「鍵っ子」とは、敗戦の責めを背負ってただ一途に目指した日本再建期の落とし子だった。ただ生産、ひたすらに中流指向して夫婦共稼ぎしていたから留守を守る子どもたちは、家の鍵を首につるして遊んでいた。当然一家団欒の語らいは無い、教育不毛の時代であった。

 荒れ果てた田圃にビルが建ち、マンションが出来て、田舎は都会と変わったけれど、耕すべき心の中の田圃(教育の畑)は手の付けようも無い荒れ放題。ようやく気づいて応急処置を施しているのが教育界の現状だ。

 永田町からは教育再生の掛け声が聞こえてきても、実効性有る施策は一向に見えてこない。真の教育再生は、おっちゃんの目線から産まれてくるものではないだろうか。






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