−テラリスト宣言−ホームへ
ニュース&トピックス城源寺へようこそテラリストとは?城源寺に集え!紅さんの講談教室!リンク(準備中です)
読者投稿住職によるコラムなど檀家さん専用(準備中です)
Home
神田紅 講談教室
【第24回】紅恋源氏物語
         
(第1部から続き)
 10分間の休憩の後は、いよいよ第2部。お待ちかねの紅さんの公演会です。
“紅節”をたっぷりと この日の演目は、紅さん自身の手になる新作講談『紅恋(ぐれん)源氏物語』。紫式部の不朽の名作、『源氏物語』を紅流にアレンジし、ロマンあふれるストーリーで聴く者を平安の雅の世界に誘う作品です。
 紫式部日記によれば、『源氏物語』が世に出されたのは1008(寛弘5)年のことですから、今年はちょうど“源氏物語生誕1000年”の節目の年に当たります。紅さんは今年11月21日、日仏交流150年も併せて記念して、パリのBERTIN POIREEでこの日と同じ『紅恋源氏物語』を演じることになっています。パリ公演のため脚本を手直ししたそうで、城源寺が改訂版による先行公演の場となりました。

檀家さん手作りの屏風が花を添える 開演に先立って、風流人の檀家さんが、源氏物語絵巻を模したお手製の屏風と境内で摘んだアジサイの花々で、平安朝のムードに舞台をしつらえてくれています。
 紅さんは、アジサイの赤紫、青紫の花に囲まれて語り出しました。『源氏物語』は54帖という長編ですが、『紅恋源氏』で描き出されるのは、光源氏が誕生する「桐壺」から女性の品定めに興じる「帚木」、光源氏のプレイボーイぶりが発揮され出す「夕顔」など4帖までのストーリー。紅さんが全編を読み込み、「谷崎源氏」や「円地源氏」も参考にして練り上げた脚本だけに、コンパクトながら『源氏物語』の魅力を凝縮した演出です。変幻自在の語り口

 アジサイの花言葉は「移り気」。光源氏には最も似つかわしい花かもしれません。紅さんの伸びのある声も七色に変化しながら、いにしえのラブ・ロマンスに観客をぐいぐいと引き込んでいきます。恋慕、愛惜、嫉妬……。高く低く、陰に陽に、そして、笑いとペーソスと、紅さんの変幻自在の語り口にはまさに当代きっての女流講談師の面目躍如たるものがありました。
 未練を残しての読み終わりまで25分余。あっという間だったのに、『源氏物語』の醍醐味を満喫できたのですから、紅さん、さすがでした。




◆紅さんの著書『女の独り立ち』
『女の独り立ち』
 この日は紅さんの著書、『女の独り立ち』(産経新聞出版・1500円+消費税)を用意し、会場の入り口で販売しました。紅さんがサインをサービスしたこともあり、たちまち20冊を完売しました。まだお読みでない方はぜひ、書店でお求めの上ご一読ください。
 この本の「神田紅の“暮れない日記”」と題する第3部で、一昨年7月の城源寺での講談教室の様子が次のように紹介されています。

寺で講談教室 無口な住職と名コンビ!?

 お寺で講談教室を始めてもう10年以上になる。JR小田原駅近くの城源寺。「寺子屋の時代から寺は地域文化・情報の発信基地だった」とおっしやる住職の古林さんは、「城源寺フォーラム」と銘打って、政治・経済の講演会や琵琶、指笛の演奏、民謡コンサートなどを地域の人々に無料で提供してきた。
 当初は新聞社の元社会部記者の住職の、退職金をつぎ込んだ大道楽といわれたものだが、今では「開かれた寺」としてすっかり定着してきた。
 三連休の最終日、猛暑の中を本堂には、70人以上が詰めかけてくださった。約半数が講談は初体験。まずは基本訓練として「鉢の木」の一節を皆で声を出し、調子に慣れたところで応用編の「四谷怪談」の一部を練習した。
 講演台の両脇には、檀家のMさんが丹精込めた柳に大提灯のセットが置かれている。提灯の中にはお経がびっしりと書き込まれていた。こんな工夫を手作りでしてくれるのが何ともうれしい。
 「角助、角助」
 「はい旦那様、お呼びでござりまするか」
 「ああ、ネズミじゃよ。毎夜のようにネズミがわしの体を食らいおる……」
 四谷怪談の「伊藤喜兵衛の死」の一節で怖い怪談調の語り方を教え、最後に基本編か応用編のどちらかを参加者にやってもらった。
 最初は常連のOさん。怪談をニコニコ顔で語ったので、「ちょっとうれしそうだったかな」というと、「はい。(講談を)やるのはうれしいです」。正直な答えに本堂は笑いに包まれた。
 続いて在家の尼僧Tさんが怪談の「うー、うー」と唸る部分をリアルに語った。お礼に手ぬぐいを渡すと手を合わせて私を拝まれたので、思わず私も拝み返した。最後は住職のお孫さんで、小学4年生の美咲ちゃん。「鉢の木」の難しい言葉を大きな声で朗々と読み上げ、満場の拍手が送られた。
 その後、私が「四谷怪談」を一席語ってフォーラムは終了。場所を変えて有志の茶話会となった。先程のOさんが「今日のチラシに第21回ってあるけど、22回の間違いですよね」と指摘。住職は「あれ? そうでしたか、アハハハ」と無頓着に高笑いされたが、「『今年はやらないの?』と今では催促されるんですよ」と目を細めた。
 「住職と紅さんは名コンビ。これからも続けてください」と誰かが言ったが、温和で無口な住職とコンビということは、私はその反対っていうことなのか!?


 狂喜乱舞の「講談教室」トピックスへ

「檀林風発」コーナーでは、皆様からのご意見・ご感想を募集しています! こちらまでお気軽にどうぞ。

第23回レポート Topics(2008/06/22) 第25回レポート


紅さんに和尚がインタビュー!!
紅さんインタビューはこちら!

神田紅 講談教室

城源寺フォーラム

Copyright © 2007 JOUGENJI All Rights Reserved.
−テラリスト宣言−小田原 城源寺のホームページです。