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神田紅 講談教室
【第23回】真景累ヶ淵〜豊志賀の死〜
         
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 6月24日に開催された第23回の講談教室では、この日の紅さんの演目である「真景累ケ淵」より、『豊志賀の死』の段から次のような一説が教本として使われました。

 「でも、新吉さんに見放されたら、お師匠さんが野垂れ死にしないかと……」
 「そりゃそうかもしれませんね。でもね。私だってたまったもんじゃありませんよ。よければ直ぐにでも一緒に、羽生村へ行こうじゃありませんか」
 「でも、それではお師匠さんがお困りに……」
 「だから、師匠どころじゃないってんですよ。ね、お久さん、一緒に行きましょうよ、ね」
 「そう、新さん……やっぱりお前は、不実な男なんだねえ」
 「えっ!」
 びっくりして新吉が、思わずお久の顔を見ると、いつしか半面がプーッと青ぶくれに腫れ上がって、豊志賀そのものの顔になっております。いや、新吉驚くまいことか。
 「ウワッー」……


 新吉が恋仲になった相手の富本節の師匠、豊志賀は、実は新吉の父親に殺された按摩、宗悦の娘。その豊志賀が顔に腫れ物が出る病に冒されると、新吉は見捨てて新しい女、お久の元に走ろうとするが、豊志賀はお久の身を借りて化けて出て……という因縁の場面。短いながらも会話調あり、語り調ありで、講談のエッセンスが盛り込まれた台本ですが、ポイントはお久がいつの間にか豊志賀の顔になって新吉をなじる「そう、新さん……やっぱりお前は、不実な男なんだねえ」のくだりです。
写真
 紅さんは両手首をだらりと下げ、片方の肩を落とし、その肩越しに横目遣いでかたわらの新吉をねめつけます。そして、体をせり上げるようにしながら、低い声で「そうおう……」と演じるのです。ここで観客は思わず、ゾッとして息を呑みます。迫真の演技は、聞く者を怪談の世界にぐいぐいと引き込んでいきます。講談師の真骨頂です。お化けなどいるわけがないのに、実際に現れたかのような錯覚に陥り、次第に震えが止まらなくなってしまいます。怪談物の講談が昔から人気を博してきたのも、当然ですね。

 そのお化けを素人なりに演じるのが、今回の教室の課題です。紅さんは、「お師匠さん」は「おしさん」と読む、といった注意に始まり、1行ずつ講談らしいアクセントのつけ方や抑揚を効かせた語り口を丁寧に指導していきます。皆で区切り区切り唱和を繰り返しながら、最後には全体をさらいました。お化けの格好についても、両手首の垂らし方までプロの業をみっちりと伝授し、「やっぱりお前は、不実な男なんだねえ」とご主人相手にやってみると面白いですよ、と笑わせると、会場の女性陣は身を乗り出して稽古をしていました。

「紅 講談教室」トピックス その後は志願者を募っての「飛び入り披露会」。今回の『豊志賀の死』は教室では初めての演目で語り口も難しいのに、紅さんの呼びかけに次々と手が上がり、1人ずつ前に進み出て、それぞれに素人講談を披露しました。紅さんが驚くほどの名調子で語る若い女性が相次ぎ、会場からやんやの喝采を受けていました。



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Topics(2007/06/24) 第24回レポート


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