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ははんほほう話                                (2010/01/13)
第14回 “キになる”言葉 
ははんほほう話
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第15回 大きな忘れ物

第14回 “キになる”言葉

第13回 汝、西方を思念せよ

第12回 自殺と共生――清水由貴子さんの死に思う

第11回 僧侶の一分

第10回 妙子地蔵縁起

第9回 「共生」考

第8回 私のお墓の前で泣いてください

第7回 「足のない教団」といわれて

第6回 おふくろさんよ

第5回 ウルトラマンの慈悲

第4回 ほのぼの交番

第3回 「定形外」を目指す


第2回 再論・悪魔ちゃん騒動

第1回 本能と煩悩

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 カモン!ルーシー
庫裡から悶々
とかくこの世は




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 檀林風発
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肇道和尚の「如是我聞」
 
 かな文字で表記すれば「き・キ」の一字だが、漢字で書けば十六画にもなる。どこかの大手メーカーのコマーシャルソングではないが、そのキ何のキ、キになるキである。

 「機」のことである。漢和辞典で調べると、「からくり、仕掛け」「巧み、企み」であったり、「機運の変化や万物の自然の変化」、「兆候のきっかけ、機運・自然の変化」の意とある。「こまやか、かすかな」状態を指すこともあるようだ。この文字が使われた熟語や格言では、「巧みにいつわる心」や「巧みな仕組みの器具とか、巧みに働く知恵・たくらみ」を示したり、政治・軍事上の策略や素早い活動を表現する場合もある。
 用例をみると、「機事(秘密の政務)あるものは必ず機心(偽り巧める心)あり」(荘子)。また、「機事密ならざれば即ち成るを害す(機微のことは慎重でなければならない。そうでないと、他に漏れて失敗する)」(易経)など。

 事の善悪は別として、人の生きざまに関わる薀蓄のある文字ではないか。政治や外交など騙し合いの世界で多用されて当然だろうが、機を逃さずにそれを見破る習性を装うことが肝要だ。
 落語のオチが一瞬にして読めないようでは、いくら落語好きでも通とはいえない。「K・Y」という若者語を「空気が読めない」と解読できないと、若者世代から取り残されてしまう。臨機応変の心構えも必要である。

 明治の文豪・森鷗外の詩の一節に『……機はここにあり/国も然なり/人も然なり』とある。どういう題の詩だったか、中学生の頃のことなので忘れたが、妙にキになっているうちに《機はここにあり》の文言が座右の銘となってしまった。

 今、地球はチェンジの時代。日本では、鳩山新政権の旧悪焙り出しに野党落ちした自民党は懸命だ。それを巡る与野党の攻防が始まろうとしているが、国民の不安は、《ケイキ(景気)カイキ(回帰)イッキ(逸機)のキキ(危機)》ここにありだ。

 仏教もまた「機」を大切にしている。仏の教えに触れて目覚める精神的な働きを「機根」と呼び、「機根強盛にして謀略いみじきを上々の機となす」と、古い経典にある。この謀略とはもちろん、衆生済度の良き計画である。だが、事を成すには、まずその「キ」になることが大事だ。







和尚が聞く!‐NYOZEGAMON INTERVIEW‐

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