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ははんほほう話                                (2009/09/05)
第13回 汝、西方を思念せよ 
ははんほほう話
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第15回 大きな忘れ物

第14回 “キになる”言葉

第13回 汝、西方を思念せよ

第12回 自殺と共生――清水由貴子さんの死に思う

第11回 僧侶の一分

第10回 妙子地蔵縁起

第9回 「共生」考

第8回 私のお墓の前で泣いてください

第7回 「足のない教団」といわれて

第6回 おふくろさんよ

第5回 ウルトラマンの慈悲

第4回 ほのぼの交番

第3回 「定形外」を目指す


第2回 再論・悪魔ちゃん騒動

第1回 本能と煩悩

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 カモン!ルーシー
庫裡から悶々
とかくこの世は




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 檀林風発
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肇道和尚の「如是我聞」
 
 とある喫茶店の片隅で、坊さんが3人、真剣な顔をして話し合っていました。
 「西方浄土の存在を君は信じるか」
 「正直言って死後の世界は分からない」
 残る1人がとりなすように言いました。
 「想像することはできる。今まさに沈もうとする真っ赤な太陽、きらめきながら広がる茜色の残照……。素晴らしい、の一語に尽きる。あの空の彼方に西方浄土があると言われたら否定できない」

 南米チリを旅行した知人が、その夕日の壮観さを絶賛していました。彼が心打たれたのは、首都サンチアゴで見た夕焼けでした。

 ――間近に迫るアンデスの山並みが、夕映えに冠雪を輝かせる。見る見るうちに天空は朱に染まり、やがて稜線は薄墨のシルエットと化す。
 陽が落ち、名残を惜しむかのように茜色の空は次第に紫を帯び、色褪せていくにつれて山々の雄姿は闇の中に吸い込まれていく。荘厳な光景。遠いインカの昔の人々は、この夕空をどのように見つめたのだろう。漆黒の夜の始まりに怯えたのか。それとも、心穏やかに憩いのときを迎えたのか。思いをはせると、いつもと同じ太陽がいよいよ神秘の光を放ってくる――

 私自身、落日の神々しさに心ときめかせたことは一再に尽きません。秋田・男鹿半島の入道崎では日本海に沈む豪快さに息を呑み、北海道ではオホーツクや知床を背景に千変万化する姿を車で追いかけて回ったこともありました。インド大陸の夕陽もまた素晴らしいと聞き、仏教の説く西方極楽浄土の原点を垣間見た思いがしました。

 「邪悪に満ち満ちたこの世はもう真っ平です。西方極楽浄土に生まれ変わりたいのです。どうぞ、清らかな仏の国土をお示しください」
 信者・韋提希夫人(いだいけぶにん)の願いに答えたお釈迦さまは「汝、西方に想うべし。しかに想いをなすや。一切衆生みな日没を見る。まさに想念を起こし、正座し西を向いて、日を見ずべし」と、おっしゃいました(観無量寿経)。
 西の空へまさに沈もうとする夕陽を拝みなさい。その神秘、荘厳、清浄な様から連想されるもろもろの現象が即極楽浄土なのだというわけです。

 都会の子供たちの47%が夕陽を見たことがない、という統計があるそうです。この辺に病める現代の病巣が潜んでいるのではないでしょうか。







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